2021年2月5日金曜日

『金色の死』谷崎潤一郎


甘い、鋭い、芳しい、いろ/\の花の薫りが頻りに私の嗅覚を襲いました。車輪の廻転するまゝに揺られ揺られる瑶珞(ようらく)のような
花束を慕って二人の周囲には間断なく蝶々の群が舞い集い、藪鶯のけたゝましい声が折々私の耳朶を破ります。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000291/card1815.html

0 件のコメント:

コメントを投稿