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2021年2月5日金曜日

『蛙のゴム靴』宮沢賢治


あとでカン蛙は腕を組んで考へました。
桔梗色の夕暗の中です。しばらくしばらくたってからやっと「ギッギッ」と二声ばかり鳴きました。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card4421.html

『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

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ジョバンニは思わず窓からからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html

2021年2月4日木曜日

『ガドルフの百合』宮沢賢治


美しい
百合の憤りは頂点に達し、灼熱の花弁は雪よりも厳めしく、ガドルフはその凛と張る音さえ聴いたと思いました。暗が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から、北斎の山下白雨のように赤く這って来て、触れない光の手をもって、百合を擦めて過ぎました。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card455.html

『林の底』宮沢賢治


わたしらの先祖やなんか、

鳥がはじめて、天から降って来たときは、
どいつもこいつも、みないち様に白でした。

2021年2月3日水曜日

『百合を掘る』宮沢賢治


このまひる  鳩のまねして

松森の    うす日のなかに
いとちさき  百合のうろこを
索めたる   われぞさびしき