2021年2月5日金曜日

『年末の一日』芥川龍之介


僕等は終点で電車を下り、注連飾りの店など出来た町を雑司ヶ谷の墓地へ歩いて行った。大
銀杏の葉の落ち尽した墓地は不相変(あいかわらず)きょうもひっそりしていた。幅の広い中央の砂利道にも墓参りの人さえ見えなかった。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card107.html

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