2021年2月5日金曜日

『針金細工の詩』佐藤春夫


日本語はたしかに、あまりに多く美しい女人たちの心情の亡霊に煩はされてゐる。さながらに感傷の野の
花束のやうなのが日本語である。それはまた多くの女人たちの悲しみの手で紡がれて、かくも柔軟、かくも光沢美しくなつたのでもあらう。


https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/card58822.html

0 件のコメント:

コメントを投稿